“French philosophy?”
面接官の人は僕のレジュメを一読して、僕の学生時代の専攻名を見て笑った。新卒のときの就職活動以来、同じようなことが何回あったかわからない。まあ無理もない、僕のしている仕事はいわば資本主義を推進するための仕事である。それを考えると、物質的価値観と真っ向から対立するように見える、哲学という分野の勉強をしていたということが、世の中の多くの人からすると奇異に移るらしい。
元々ケースインタビューと聞いていたので、ほとんど戦略コンサルを受けるのと同じような準備をしていったのだけれど、実際には大部分が職務経歴についての質疑応答だった。とはいっても、「なぜ?」の連発で、ゴリゴリ突っ込みが入ってくるので、考えようによってはこちらのほうがやっかいである。とりあえず今できることはやったので、今回の面接でうまくできなかった部分の修正を行いつつ、まずは待つことにしたい。
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今回改めて思ったのだけれど、転職活動というのは本当に労力がかかるし、特に面接に入ってからは、2回も3回も先方オフィスに行かなければならない上に、向こうから終了ボタンを押されたらそこで終了という、なかなかシビアな勝負である。ひとつの参照として、僕が今回行った準備を以下に記す。
- 企業研究
- 職種研究
- JD読み込み(自分の経験と関連付けながら読む)
- 履歴書のアップデート
- 上記JDと関連付けながら、募集職種でダイレクトに活かせる経験をachievement basisで分かりやすく書く(当然、複数の企業に出す場合は、業種・会社ごとに微妙に表現を調整する)
- 面接練習(一般)
- いわゆる中途採用面接で聞かれる30~40くらいの質問(例えば志望動機)について、淀みなく応えられるようにする練習。当然声を出しながら、日本語・英語の両方で行う。
- できれば転職エージェントの人や、友人・パートナーに聞いてもらい、フィードバックをもらいながら修正するのが望ましい。僕は今回直接応募で、時間もあまりとれなかったので、ここまでは自己練習のみであった。
- いわゆる中途採用面接で聞かれる30~40くらいの質問(例えば志望動機)について、淀みなく応えられるようにする練習。当然声を出しながら、日本語・英語の両方で行う。
- 面接練習(ケース)
- 事前質問準備
- 面接の最後に「なにか質問はありますか?」というコーナーが大抵あるので、そこで練りに練った質問をするための準備。うまく行けば、企業研究を熱心に行ったこと、志望度が高いことなどをアピールすることができる
大まかにいってだいたい上記のような感じである。正直にいって、マジメにやると30時間くらいはかかる。で、だいたい想像がつくように、一部の気合の入った求職者を除いて、ここまでやる人はあまりいない(一方で、トップティアのコンサルなんかを受ける人は当然のようにやっている)。まあ別に強制的なものでもなんでもないのだけれど、本当に行きたい会社があって、かつそれが人気のあるポジションだったら、最低これくらいはやらないといけないし、やらないと後悔しますよ、という話。
もちろん新卒の頃は上に書いたようなことなんか知らないし、企業研究なんかなにもせずにガンガンいろんな説明会に乗り込んでいたのだけれど、今考えるとすげえなあと思ってしまう。知らないというのはある意味強さでもある。
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年末らしく、業務はバタバタ。ストレッチを深めに行って、睡眠の質を上げるようにしよう。