花粉の季節

雨が降ってきた。ジムに行ってゆっくり走ろうと思っていたのだけれど、さすがに雨の23時に家を出る気にもなれないので、久しぶりにこうしてブログを書いている。とはいったものの、特に書くべきことがあるわけではない。良くも悪くも、近頃の僕の生活は安定しすぎているきらいがあって、激しく感情を揺さぶられることがあまりないからである。10年近くも会社という理不尽な組織で仕事をしていると、その理不尽さにも慣れてしまうし、家庭は家庭でいたずらに不安を起こさせるような場所であるべきではない。まあ良いことなのだろうが、こういう中では例えば芸術的なインスピレーションを得るのはなかなか難しいのではないかという気がする。カフカは堅気の仕事に従事しながら、歪んだ世界を描くことに成功した稀有な作家だけれど、何が彼にそれを可能にさせたのだろう?

 

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今年で僕は35歳である。人が同意するかどうかはわからないけれど、人生の折り返しではないかと思う(そもそもこれから眠りに落ちたら、明日元気に起きられるかも確たるものではないのだが)。そう考えると、そろそろライフワークを見つけなければと思う。人生は短いのだ、パワポばっかり作っている場合ではない。とはいえ、現状抱えているルーティンの作業量を考えると、追加で何かを行うというのはほぼ不可能である。下の子がある程度分別がつくまでは難しいと思うので、向こう3、4年は我慢だろうなあと思う(その間にMBAも取る予定なのだが、どう見ても茨の道である)。

 

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ずいぶん久しぶりにGLAYを聴いた。とは言ってもYoutubeで見ただけなのだけれど。相変わらずダサい…のだが、そのダサさゆえに喚起される記憶がどうしようもなく痛い(イタい、ではなく)。で、たぶん昨年のコンサートで演奏された「軌跡の果て」を聴いて泣く。この人たち、前述のとおりの「隠し切れない地方色」がそこかしこに散見されるのだが、同時にそれが苦労人らしい雰囲気にもつながっていて、それらが渾然一体となって涙腺を刺激する。本当にいろいろ苦労したんだろうなあ、と思う。でも、こいつら絶対アホだし、一緒に飲んだら楽しいだろうなあ、とも。

 

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保育園の卒園式。当然泣く。なんか泣いてばっかりだな。でもここでは参加した親はほぼ全員泣いていた。そりゃみんな苦労してるだろうからね。そういう意味では、保育園の場合は「共働きの中で、よく子育てがんばったね」という、親の子育て卒業でもあるのかもしれない。実際、園長のコメントの中に、「親御さんたち、もっと自分の子育てに自信を持ってください」というものがあって、これはやはりうるっときた。

 

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久しぶりの三連休なので、少し本を読みたいな。久しぶりににゴリゴリの文学モノが読みたい。『地下室の手記』とか、『人間失格』とか。で、そのあとにふるさと納税の勉強なんかすると、甘辛ミックスでちょうどいいんじゃないかと思う。ははは。