深夜のCCC

少し仕事が落ち着いた後の週末の夜なので、自分へのちょっとしたご褒美として、自宅近くのTSUTAYAまで出かけてみた。最近流行っている、スターバックスが併設されているタイプの店である。23時過ぎだというのに、テーブルはほとんど埋まっており、立ち読みをしている人も相当数いた。僕が子どもの寝かしつけをしたり、VBAの構文を覚えたり、ヘーゲルを読んでいたりするときに、世の中の人たちはこんなところに集っていたのかと考えたら、ちょっとした感慨を覚えた。世界は複数である—―なんていうと大それたテーゼに聞こえるけれど、半径500mくらいの中でも本当にいろいろな暮らしがあるのだなあと実感する。なお、ファッション誌が読みたくて行ったのだけれど、めぼしいものはほとんどなかった。どの本も、高いわりに中身が薄い。雑誌以外の本もちらっと見てみたものの、どの棚も金太郎飴のようにしか見えなかった。CCCにそれほど期待をするほうが酷だとは思うのだが、率直な感想として。

 

☆☆☆

 

この間友人に会って後日思ったことは、彼が時間の磁場を受けていないということだった。とりわけ女性に対する精神的な距離が、学生のときと変化していないのだ。これは僕にとってちょっとした驚きだった。彼がかの地で黙々と論文を書いている間、僕はこの地で同年代の女性の多くが結婚するのを見届け、また職場ではハラスメントにならないよう、僕なりに注意を払って10年近く労働してきた。そのプロセスを経ると、どうしても同年代の女性とは精神的な距離ができてしまう。そして、良くも悪くも遠慮が生まれることで、彼女たちとの関係は、友人から旧友、あるいは同窓生というカテゴリへと変化していってしまうのだ。そういうわけで、20代くらいだったらすぐに見つけられた、「ちょっとご飯を食べにいける異性の友人」とか、「仕事の悩みを話せる女友達」といった人たちは、たった数年のうちにほとんど絶滅危惧種になってしまうのである。

 

ところが、彼と話していたら、そんなに遠慮することもないのかもしれないな、と思った。こういうポジティヴな浦島太郎感というのは、海外に長くいた人のほうが強いのかもしれない。とはいえ、子育て中の女性に、ちょっと二人でご飯でもというのはなかなかハードルが高い話ではあるのだけれど。

 

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ほとんど直観的なものだが、なんとなく今しかないような気がするので、EMBAのアプリケーションを一年短縮し、来年の春からの開始を目指すことにする。実現すれば、共働き子育て中の現役EMBA生になるということで、おそらく人生でも最も多忙な時間を過ごすことになるだろう。今のところ、某スイスのトップスクールを第一志望にして進めようかなと思っている。これについてはまた別途ゆっくり書こう。

 

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Linkedinはよくわからないリクルータからリクエストが届き続けて、いつの間にやらコネクションが600近くまで増えてしまった。おそらく知らない人からのリクエストを受けるというのは、同サイトのガイドラインに反しているのだろうが、僕はあまりリクエストを拒絶することはない。とはいえ、最近ではシリア難民と思しき人からのリクエストが連続してきたりするので、そういう場合はさすがに断るようにしている。テロリストに僕の個人情報が渡ったりすることを考えると、やはりなかなか恐ろしい。

 

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そろそろ寝る。