三宮を歩く

というわけで、神戸まで行ってお客様に謝罪と説明を行う。説明自体は滞りなく終えることができたのだけれど、やはりあまり納得はしてもらえなかったような印象である。こちらに落ち度があるのは100%明らかなので、もうそこは謝るしかないのだが、まあ不十分なりにベストは尽くしたと思う。MBA受験での面接のトレーニングで言われたとおり、信頼感を与えるための話し方として、コアストーリーをきちんと作りこんで、説明に矛盾が出ないようにするのは非常に重要である。今回、この点に関してはなかなかうまくやれたと思う。すべての説明を明快に、ゆっくりと話すこともできた。受験のときは英語でのトレーニングだったが、日本語の話し方にも影響が出るものなのだなと思った。

 

お客様訪問が終わったあとは、会社に報告の電話を入れてから、三宮駅の周りをぶらぶらとぶらつく。このエリアは綺麗な女の子がかなり目立つ。見た目が華やかな女の子の割合で言うと、恵比寿と比肩するくらいなのではないか。内田樹が神戸に来たのは、美人が多い都市を選んだだけじゃないのかなどと思わず邪推してしまう。まあそれはそうとして、三宮エリアは瀟洒な建物も多いし、人口密度も品川の20%くらいなので、なかなか歩いていて楽しい場所である。

 

夜は久しぶりに友人と会う。彼女と会うのも7年ぶりくらいである。女友達という枠にいる人に会えるのは、今の僕の日常の中にほとんど存在していないということもあって(皆家庭のことで忙しいから)、こういう時間は非常に貴重である。何しろ久しぶりなだけあって話すことには事欠かない。話していて改めて、女性のライフプランニングというか、仕事と家庭との折り合いをどこでつけるかというのは難しい問題だなあと考えさせられた。僕も周りでいろいろな例を見ているが、結局どのルートを選ぼうと、選ばなかった選択との葛藤と戦わねばならないからだ。その点、女性のミッドライフクライシスというのは確かに存在するのだろうし、パートナーがそれをうまく乗り切れるように、僕は何ができるかなあと考えてしまった。

 

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日曜は次女と二人で新宿に行く。彼女の靴を買って、それからぶらぶらと散歩でもしようという試みである。天下の伊勢丹のキッズフロアに行って14cmのスニーカーを見ると、値段は6,000円とある。ちょっと目を疑ってしまった。日銀のインフレターゲットとかいうレベルではない。Fair market valueからの乖離率は軽く100%を超えているのではないか。百貨店不況と言われて久しいけれども、こんな商売していたらそりゃ誰も買わないよなあと思ってしまった。まあ買い手としては、値段が質を担保しているものなのか、それとも卸売りの多重性(あるいは法外なマージン)によるものなのかを冷静に見極める必要があるということだろう。

 

結局靴は買わずに、ベビーカーを押して新宿御苑に行く。芝生の上で食べるサンドイッチはとても美味しい。次女はだだっ広い広場を小さな体をいっぱいに使って走り回っていた。子どもには緑がとてもよく似合う。園内は外国人がとても多く、いろいろな国の言葉が耳を楽しませてくれた。

 

蛇足ながら、新宿御苑内で売られているソフトクリームは380円するのだが、味にあまりプレミアム感はない。380円を出させるのであれば、牧場レベルのものを出してほしいというところだが、ここでは独占事業者なのでこのような強気の価格設定ができるのだろう。たぶんFair Market Valueは280円くらいなので、値段としてはだいたい100円のプレミアムが付加されている。市場の失敗の典型例である。

 

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以下は本ブログの最新記事ランキングである。本屋バブルもずいぶん落ち着いた一方で、女性の海外旅行に関する記事がずいぶん読まれていることがわかる。たぶん関心を持っている人がそれなりに多いテーマなのだろう。僕としても書きたいことはいろいろあるのだけれど、あまり満足に時間もとれないので、まあ細々とやっていこうと思う。

 

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