上流階級

いつもの日曜の終わりと同じように、今日もフラフラなのだが、気分転換がてらに少し書く。文章というのも生モノの要素がかなり強いため、明日仕事モードになってしまったら、今日書きたいと思っていることは書けなくなっている可能性が高いからである。

 

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副社長の家に行く。資産運用について奥様が知りたいということで、基本を教えてやってほしいとの由。彼の運転するポルシェで第三京浜を走ると、東京の街は電車から見るそれとずいぶん様相が異なって見える。駐車場に入ると、メルセデスランボルギーニロールスロイスが並んで停まっており、2000年代前半~中盤のレアル・マドリーのような印象を受けた。

 

自宅にお邪魔すると、笑ってしまうくらいに広い。聞くと200㎡ほどあるとのこと。いやあ、都内の一等地にこれだけの広さの自宅を構えている人もいるんだなあと関心する。ともあれ、奥様にもご挨拶し(やはりなかなか麗しい感じの方であった)、債権の種類や分散投資のことなど、投資の基礎の基礎について1~2時間ほどお話する。とはいったものの、僕が話したのはごく一般的な話なので、億単位の金を運用するケースにそのまま適用可能なのかよくわからない。当然この場合は、ペイオフ対策なんかも綿密に行う必要があるのだろうが、未経験の領域なのであまり多くは語れない。たぶんUBSのプライベートバンキング部門あたりできちんとしたコンサルティングを受けたほうがいいんじゃないかという気がする。

 

しかしながら、これだけの資産を持っていても、やはり専門分野の外になってしまうと、知識が不十分になってしまうということを実感させられた。まあ、お金というのはあるところにはちゃんとあるんだなあという話。

 

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新卒で入社した会社の同期会。僕は娘を連れて参加する。久しぶりに訪れた恵比寿の街は、なんだかますます虚飾の色を濃くしているような感じがした。歴史のある街だから、それなりの重みがないはずはないのだが、街に付与された「シック」という呪縛が、いくぶんその重みを損なってしまっているような気がする。「記述は適切な重みを持ってなされなければならない」といったのは荒川洋治だったか。街も同じようなものだと思う。

 

けっこう久しぶりに会うメンバーだったのだが、今回はあまり以前と印象が変わったメンバーはいなかった。男性陣が全員既婚で、女性陣が全員未婚というあたりが、現代の闇を感じさせる部分である。まあともあれ皆元気なのはいいことである。

 

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今日の夜ももっといろいろしようと思っていたのだが、寝かしつけに時間をとられてしまってまた不完全燃焼に終わりそうである。それでも風呂でファイナンスの本を読む時間くらいはとれそうだ。時間も睡眠もだいたいいつも不足気味なのだが、勉強すべき事柄は相変わらず乗数的に増加しており、まったく収拾のつかない状態が続いている。まあそんなものと割り切っていくしかないのだろう。