近況

いろいろバタバタしているとはいえ、さすがに3週間何もアップしないのはブログとしてどうかと思うので、小文を載せておくことにする。わりとそういうところは生真面目なのかもしれない――が、自分のそういう生来の気質が、人生のどこかで役に立ったかというと、どうにも答えようがないというのが正直なところである。まあいい、とにかくいまは日曜の深夜で、僕はこの後発音練習をしたら寝なくてはならない。

 

☆☆☆

 

もうすでに時間がけっこう経ってしまったけれど、10日くらい前の白井聡氏の某ソーシャルメディア上での失言をめぐるやりとりは、傍で見ている者としてはなかなか興味深かった。彼の行ったことはどうみても言論テロの一種なので、社会的に許されるべきものではないけれど、まあその点は各所で叩かれていたので、ここでは特に問題にしない。僕が個人的に一番気になったのは、彼の顔である。写真に写った顔が、あまりにも幼いのに驚いてしまったのだ。人文学者としての彼の業績はさておき、顔に経験の蓄積のようなものがまったくといっていいほど見られなかったのである。矛盾、韜晦、葛藤、相克、、、その手の感情の集積は、40前後の男だったら、誰しも多かれ少なかれ顔に出ているものだ。でも僕は彼の顔に、そういった種類の陰影を感じることはできなかった。そして、そのことに若干の怖さを覚えた。

 

☆☆☆

 

また政治の季節がやってくる。とはいっても、もう次の総理大臣も事実上決まったようなものだし、そうなると大幅な路線変更はないのだろうけれども。個人的に金融緩和を続けてくれるのはウエルカムなのだが、あまりにも税金が高すぎるので、その点だけは本当にどうにかしてほしいと思う。幸いなことに、昔よりも経済的には恵まれているけれど、所得税やら社会保険料やらがわんこそば的に盛られていくので、やっぱり日常的にはサイゼリアなのである。そりゃシンガポールに人も流れるよなあ、と思う。

 

☆☆☆

 

もう遅いのでこれくらいにしておく。今週は社内研修講師業。僕は古文がセンター試験5点だったのだが、そんな自分が「ビジネスライティング基礎講座」を教える立場になったことを考えると、人生は本当に何が起こるかわからないなと思う。