2016-01-01から1年間の記事一覧

年末

忘年会続きでグロッキーになっている。酒を呑んでへべれけになる→朝5km走って現実世界に帰ってくるというサイクルを繰り返していると、人生というものがひどくマッチポンプなものに感じられる。アルコールというものを摂取して分解し、それを排泄するために…

中途採用対策について

“French philosophy?” 面接官の人は僕のレジュメを一読して、僕の学生時代の専攻名を見て笑った。新卒のときの就職活動以来、同じようなことが何回あったかわからない。まあ無理もない、僕のしている仕事はいわば資本主義を推進するための仕事である。それを…

タイムマネジメント

友人の墓参りのために、娘と二人で久しぶりに大阪に出かける。僕にとってうれしい驚きだったのが、娘が友人のお母様に敬語(ですます調)で話していたこと。自分が小学校一年生のころなんて、おそらくサルに毛が生えたくらいのことしか話せていなかったと思…

また落ち着かない

そんなに忙しかったというわけでもないのだが、あまり精神的に余裕がなく、どうしても一週間ほど文章を書く気になれなかった。それほど対して自分が置かれている状況が1ヶ月前と変わったわけではないのだが、向こう半年くらいのシナリオが複数存在している状…

清掃飢餓

今週末もあっという間に終わってしまった。世の中の多くの人々が週末をどのように過ごしているかというのは僕の計り知らないところだけど、少なくともここ5年ほどの僕に関しては、土曜日は片付けと子ども関係の雑事、日曜日は買い出しと子ども関係の雑事、そ…

サラリーマン的デタッチメント

選挙のことはあちらこちらでいろんな人がいろんなことを言っているのでまあどうでもいい。アホみたいな結果ではあるが、結果は結果である。これから、いろんな業界・ジャンルの解説屋が分かりきったような解説やら講釈やらをするかと思うと、想像するだけで…

混沌の風景

混沌であって、フランス語のcontentではない。というわけで、家族で香港に行って、しけたビルのしけたホテルのしけた一室に宿泊する。いきなり「予約入ってない」という海外安ホテルにお決まりの洗礼を浴びて、「おお久しぶりだな、こういうの」と思っていた…

エリートたちの横顔

とても偉い人たちがそろって日本にやってきたので、会議の末席に出させてもらう。やってきた面々を見ると、絵に描いたようなエリートばかりで思わず笑いそうになってしまった。おそらく一般的には一番派手に見られるであろうハーヴァードのPhDを筆頭に、アイ…

ろくでもない日のブラームス

Bad hair dayというのは女性が好んでよく表現らしいのだけれど、まだ実際の会話で聞いたことがない。たぶんアメリカで暮らしたことがないせいだろう。まあそれはそれとして、今日の僕は本当に何をやっても裏目に出る、そんな日だった。仕事でいくつかのヘマ…

なんじゃもんじゃ

木曜ということで疲れもずいぶんたまっているのだが、気分転換に少し書く。秋が深まってきたせいだろうか、ここ一週間ほど夜はジャズばかり聴いている。19世紀のクラシック、50年代のジャズ、70年代のロック、そして90年代のポップス。だいたいその4カテゴリ…

四季報を読む

一週間が終わった。何の脈絡もないのだが、会社関係のことを書く。 ☆☆☆ 勤め先の会社がとある他の会社と合併して新会社となった。僕のキャリアの中では2回目のM&Aである。外資系のキャリアということを考えるとそう多いとも言えないけれど、まあよく変わるよ…

「優秀」は褒め言葉なのか

通常「優秀である」という言葉は、人の能力が高いだとか、業務遂行能力が期待される水準を上回っているとかいう意味で、ポジティヴな文脈で使用される。僕もまだ新社会人だったころは、「優秀だね」とか言われると、褒められた小学生のように、それなりにい…

奥村幸治氏

一週間が終わった。今週はそんなにすることもないだろうと高をくくっていたのだけれど、契約書のレビューを中心に細かい仕事が多くなってしまい、結局こんな時間まで働いている。そういうものばっかり読んでいると、だんだんどっちが甲だか乙だかわからなく…

開講、やめるってよ

週の半ばだが、仕事がやや落ち着いてきたので、少し書く。とはいえ、期限の厳しい仕事が減っただけで、行うべきことには事欠かない。会社というのは本当に不思議なところである。 ☆☆☆ ビジネススクールの話。プログラム・アドバイザーから正式な連絡が入って…

万国旗イデオロギー

予算の一連の工程が終わって少し楽になるかと思ったけれど、その後処理やら、戦略の見直しやらで会議が多かったり、運動会などの行事で週末が埋められてしまったりと、やはりバタバタしている。家族同士でのつきあいというものが自分の人生においてかなり増…

発熱

ひとつ前のエントリで書いたとおり、極度に疲れていたので、土曜日は久しぶりに23時前に床に就いた。38℃の湯にゆっくりと漬かりながら、リンパを含む全身をくまなくマッサージして、肩と足を中心に入念にストレッチを行い、肩甲骨にサロンパスを貼り、チョコ…

猛烈に疲れたで候

金曜の夜、僕は猛烈に疲れていた。家に着いたとき、しばらく玄関でへたり込んでしまったくらいである。仕事の疲れ、夏の暑さ、家庭での雑事の諸々、そして精神的なプレッシャー…たぶんそういうものがいろいろ堆積していたのだと思う。ともあれ、珍しく家に帰…

長月で候

気がついたらずいぶんと季節が進んでいた。朝夕はすでに秋の空気で、スーパーに並ぶ食材も1ヶ月前に比べるとだいぶ様変わりしたように思う(それよりも、台風の影響で、にんじんやら大根やらが法外な価格で売られているのが家計への影響は大きいのだが)。こ…

タイランド

タイから友人が帰国するということで、久しぶりに会ってビールを飲む。学生の頃、おそらく周りで一番海外志向が強いのは僕だったのだけれど、何の因果か僕はずっと東京で働いており、あまりそういうことに興味がない友人たちが次々に海外に赴任していく。ま…

海を見に行く

娘を連れて帰省する。主役はあくまで彼女であって、僕は言ってみればオマケである。というわけで、久しぶりに実家に滞在しているが、相も変わらず僕はエクセルを開いて、予算関係の作業をしている。まあそれはそれとして、久しぶりに見た街はところどころの…

bon 盆 凡

世間は盆だが、僕の半径3メートルくらいは100%の平常運転である。庇護を必要としている小児がおり、平日に終わらなかった仕事の残り、読みかけの本、そして書きかけのエッセイがある。というわけで、今日も特に特筆すべき出来事のないまま、静かに陽が暮れ…

8月9日

なぜか今日急に気分が軽くなった。10年単位で抱え込んでいた荷物をふっと降ろしたような、不思議な心持ちである。なにが契機になったのかはわからないけれど、突然、自分の過去やら思い出したくもないような過去や、ひどく傷つけられた言葉なんかをひっくる…

与党精神の夏

来年の予算作成期に入ったため、若干バタバタしている。というわけで、一日の1/3くらいはエクセルでモデリングをしたり、上がってきた数字をまとめたりという非創造的なことばかりしている。まあ稲刈りみたいな季節性のものだから、創造性なんかを求めるほう…

動物をめぐる形而上学的思考の行方@立正大学

掲題のイベントに参加したので、備忘がてら感想を記しておく。以下、各登壇者の発表についての所感。 斎藤さん 標題では「ハイデガーとデリダ」と銘打たれているものの、ハンドアウトの7割程度はハイデガーにおける諸概念(例えば「退屈さ」「ピュシス」)の…

下田

ほんの数日ながらも、夏休みということで、下田でゆっくりと過ごす。ここ数年、夏休みは行先に伊豆を選ぶことが多い。理由は以下のようなものである。 ・安い。沖縄・グアムあたりだと、最低でも4人で20~30万、ハワイだと50万程度の予算が必要となるところ…

避難訓練

子どもの「避難体験」的なイベントで、土曜から日曜にかけて、小学校に宿泊する。「1年生はまだ一人で泊まることに不安があると思われるので、親同伴で宿泊するように」という原則にしたがっての措置である。というわけで、PTAとしての奉仕活動(児童の受付…

人文学を遠く離れて

思えば、哲学書だとか歴史書だとか、いわゆる人文学の本をフラットな――というのも語弊があるが――目で読めるようになったのはずいぶん最近のことであるような気がする。7年間もそれなりに深くその世界にコミットしていたためだろう、テクストを読むという行為…

サーカス

3連休は瞬きのごとくあっという間に過ぎていった。草野マサムネは瞬きという一瞬の中に存在する悠久を歌ったが、残念ながら僕の瞬きの中にそんな詩情は微塵もない――いや、人生における恒久的残尿感についてであれば、僕もその一瞬にいくばくかの詩情を込めて…

悲しみの金曜日

ニースでの無差別殺人のニュースで朝が始まる。僕が青春時代の一部を過ごした街だ。事件が起こった海沿いの道――当地では「プロム」と呼ばれている――は、往時の僕のジョギング・ルートだった。まだかの街にトラムが通っていなかったころの話である。一応、友…

納豆の日

だというのに、ご飯を炊き忘れたので、朝食はパンだった。こういう場合、だいたいアメリカン・ブレックファスト風にして、キャベツ・きゅうり・トマトあたりの野菜でコールスローをつくり、目玉焼きとウインナーを添えてトーストという塩梅になる。飲み物は…