2017-01-01から1年間の記事一覧

走れ師走よ

一応年内の業務もひととおり終了し冬休みになったのだが、ここ1ヶ月ほど、仕事も勉強も目の前のことを片付けるのがやっとで、視野が極度に狭くなっていたように思う。何であれ、全体像を欠いたままに走り続けるのは精神衛生上褒められたものではない。地図が…

クリスマス・イヴ

またしばらく間が空いたら、書くのがずいぶんおっくうになってしまった。ブログでさえそうなのだから、論文を10年書いていない大学教授なんていうのは、正直もう使い物にならないのではないかという気がする。まあ、僕の場合は書けなかったというよりは、と…

罵詈雑言列伝

先週ほどではなかったにせよ、今週もハードな一週間だった。学校のペースは少し落ち着いたのだが、今度は仕事でトラブルが立て続けに起こり、さすがに帰宅後にPCに向かうのが難しかった。その中で、自分にとってはなかなか衝撃的な一言もあったので、今回は…

学級委員

多忙である。あまり忙しいという言葉は好きではないので、なるべく使わないようにしているのだが、今週は本当に忙しかった。会社での業務量はこれまでとさほど変わらないのだが、学校からの課題が毎日容赦なく出されているので、毎日2~3時まで勉強という状…

ブートキャンプ

文字どおり嵐のような一週間であった。備忘がてらに起こったことについて簡単に記載しておく。 入学式では面接を担当してくれた女の人に初めて会う。あんまり美人でひるんでしまった。「きっと人生最高の一年になるから、がんばってね!」との由。泣きそうに…

マドリード

というわけでマドリードにやってきた。ヨーロッパに来るのは3年ぶり、スペインに来るのはなんと16年ぶりになる。気温は東京と同じくらいで過ごしやすく、天気はすこぶる良いのだが、やはり英語も仏語もあまり通じないのが少し難である。とはいえ、勉強する環…

ロシア上空より愛をこめて

ロシアの上空のあたりを飛んでいる。暇である。普段10時間以上も連続で暇になることなどほぼない上に、飛行機の上で(それもcattle classで)できることなど限られているので、必然的に手持ち無沙汰になる。というわけで、今できるもっとも生産的な活動とい…

36

相変わらずとバタバタとした日が続き、あまり自分のことを深く省みる余裕もないのだが、備忘がてらにここ一週間ほど何をしていたのかを記しておく。 ☆☆☆ 先週末は、進学するビジネススクールの懇親会に参加。会場は夏と同じ都心の外資系ホテル。参加していた…

雨に唄う

けっこう雨は好きなほうなのだが、週末にこれだけ雨が続くとさすがに気が滅入る。自分だけだったら別にそんなに気にもならないのだろうけれど、子どもたちを外に出してあげられないのはやはり辛い。昼間にある程度散歩や公園遊びをさせておかないと、夜の寝…

人生の快楽

急に寒くなったので、ココアをちびちびと飲みながら、キーボードを叩く。ブログを書くというのも、基本的には好きなことを好きなように書くだけではあるのだが、寒いとどうも文の切れのようなものも鈍る気がする。文とは然るに身体そのものなのである――なん…

内臓に問題があるかもしれないぞう

久しぶりに半日の自由時間を与えられる。髪を切り、ランニングでたっぷりと汗を流し、ワードローブを整理し、靴を30分かけて入念に磨く。そうこうしているうちにあっという間に日が暮れる。「16時半の恐怖」はあまり感じない。にんにく、たまねぎ、ピーマン…

35歳と意味の解体

運動会の振り替え休日で娘が休みだったので、僕も代休をとって、二人で横浜に散歩をしに出かけた。僕にとっては第二の故郷ともいえる、大好きな街だ。東京から電車で30分くらいしか離れていないのに、風景も人もずいぶんと違うものだなと訪れるたびに思う。…

CNT 秋の陣

今年2回目のバリウムの日が終わると同時に、9月もまた終わろうとしている。まだ日中はいくぶん暑さが感じられるが、秋の本格的な訪れもすぐそこだ。ふたつの運動会と衆院選、そして一年間の学位取得プログラムの始まりと、10月も慌しく過ぎていきそうだ。お…

英字新聞はどれを読めばいいのか

英語の/による学習や情報収集のために、何を読んだらいいのかということを時々訊かれるのだけど、これの質問に正直に答えると「何でもいいんじゃない?」ということになってしまう。だいたいそういう質問をする人は、どの媒体が云々とかいう話以前に、根本的…

タイフーン

三連休の真ん中の日曜日。西日本ほどではないにせよ、都内も天気が悪く、なんだか無為な一日を過ごしてしまった。何しろこういう日だと、子どもの遊びの種類が限られたものになってしまうため、彼女たちのストレスもだんだんたまってきて、その解消だけでも…

「バリバリ働く」という幻想

「バリバリ働く」というのは、おそらく日本語として公正妥当として認められたコロケーションであるように思われる。しかしながら、残念なことに僕は、「バリバリ働いているね」とかそういうことは言われたことがないし(ヘロヘロになるまで、とかはよく言わ…

カリアゲ狂騒曲

急に気温が下がったせいか、なんだか微妙に体調がすぐれなかったので、この週末は意識して疲れをとるようにした。8時間ほどの睡眠をとって、外出を控え、栄養のあるものを摂る――とまあ、コンサバながらも教科書的な週末を過ごしたわけである。空き時間には金…

いつかの街へ

娘2人を連れて帰省する。このブログの一年前の記事を見ると、どうやら昨年もこの8月4週に子供連れで帰省していたようだ。とはいえ、去年は長女だけだったのに対して、今年は僕一人で長女・次女をケアしながらの帰省だったので、かなり難易度は上がったような…

やりたいことがないことについて

やりたいことがない。いや、そういう言い方は適切でないのかもしれない。情熱の行き場がないと言ったほうがより表現としては正しいような気もする。 同年代の周りの人々を見ると、どうもこの35歳あたりというのはそういう意味での分岐点であるようだ。だいた…

8月の長い雨、代償の風景

連日の雨で夏であることをすっかり忘れてしまいそうになるけれど、その分だけ東京の街は少しだけ僕に親密になってくれているような気がする。そぼ降る雨というのは、少なくとも僕にとっては、intimacyの象徴みたいなものだ。昔からデートはそういう日にする…

8月9日、再び

ちょうど一年前の記事を見てみたら、その日も一年で一番暑い日だったようである。8月9日が年で一番暑くなったのは過去50年くらいで何日あったのだろう。いずれにせよ、ここ1週間くらいが今年の暑さのピークで、盆を過ぎれば秋の足音が聞こえてくるだろう。僕…

グアム

ブログというのも仕事や勉強と似たところがあって、一度書くのをやめてしまうとなかなか筆を執る気になれない。歯磨きほどに日常における優先順位が高いわけではないし、現代人はだいたいにおいて他にすることがいくらでもあるので、まあ仕方のない話ではあ…

上流階級

いつもの日曜の終わりと同じように、今日もフラフラなのだが、気分転換がてらに少し書く。文章というのも生モノの要素がかなり強いため、明日仕事モードになってしまったら、今日書きたいと思っていることは書けなくなっている可能性が高いからである。 ☆☆☆ …

壮行会

7月も半ばなので当たり前なのだが、毎日毎日うだるような暑さである。それによって我が家のゴーヤの発育がよくなっているのはいいことなのだが、こう雨が少ないと、だいたい水不足になるか、秋口にひたすら雨が続くかというあまり好ましくない二択になってし…

統計家と生きる意味

「そもそもなんで統計の仕事を始めようと思ったんですか?」と僕は彼に訊いてみた。 「高校の頃だったと思うんですけど」、彼は少し照れ笑いを浮かべながら話し始めた。「人が不幸になるのは、予想できないことが起きたときじゃないかと思ったんです。災害し…

夏がはじまるよ

本格的に暑くなってきた。同時に予算関連の業務も始まり、年一番の繁忙期に入ろうとしている。そんなときでも家庭内労働の量は減るわけもなく、結局優先順位の低い事項をバッサバッサと切り捨てることでなんとか日常が回っている。そんな風に、慌しい夏が今…

プロジェクト、フィリピン、ヒカルちゃん

だいたい最近いつもそうなのだが、雑事に忙殺されて更新が遅れてしまった。何人かの友人にビールを飲みに行こうとか、ご飯を食べに行こうなどと声をかけてみたはいいものの、そちらもまったく追いついていない。35歳の梅雨もまた、社内調整に明け暮れている…

雨にたゆたう

6月の雨の日曜日というのは、人生の意味とその空しさについてぼんやりと考えるにはおあつらえ向きである。疲れがたまっていたのか、体調もあまり芳しくなかったので、僕はベッドの上で過去あったいくつかの出来事についてぼーっと考えつつ、人生に果たして意…

ヘロヘロ世代

以下は2012年とけっこう古い記事なのだが、自分のことを書いてくれているのではないかというくらいにタイムリーな内容のでリンクを貼っておく。 http://www.economist.com/node/21560546 要旨は以下のような感じである。いかにもEconomistらしい上質な英文で…

余はいかにしてMBA candidateとなりしか

金曜の夜、お高いホテルのお高いフロアにあるバーのプライベートスペースで、ビジネススクールの歓迎会が開かれる。15人ほどの参加。日本人と外国人が半々くらい。こういうところにくるといつもそうなのだが、だいたい少年だったころの自分との距離にめまい…