ストレス

気がついたら年が明けていた。相変わらず僕は蟹工船的な日々を送っている。生活の95%ほどは仕事と家庭で終わってしまう。余白と呼べるような時間はほとんどない。20分のランニングをするときにさえ、家族の承認が必要という状態である。30代はそんなものだろうと頭ではわかっているのだけれど、正直これはなかなかにしんどいものがある。ときどき息継ぎなしで遠泳をしているような気分になる。今年、ようやく収入は4ケタに乗ったけれど、事実上ほとんど差し押さえ状態で、可処分所得で言ったら学生の頃のほうが多かったような気さえする。

そんなこんなで、祝日だというのに今日も一日出勤して、上司にチクチクと小言を言われ、家に帰ったら子育て業務をして終わりである。特に酒を好むわけでもないので、夜に特別な楽しみがあるわけでもない。というわけで、今はアート・ペッパーを聴きながら久しぶりにブログを書いている。この行為がストレス解消になっているのかどうかについてはよくわからない。

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そんな余裕ない中ではあるのだけれど、年末年始は何冊か本を読むことができた。なかなかよかったのは、岸政彦『断片的なもののの社会学』。地に足のついたエッセイで、著者の飾らない文体が心地よかった。

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これから腹筋と英語の勉強。正直これくらいしか思いつくストレス解消がないのだが、実際にはこれらはストレス因子であるような気もする。まあどうでもいいのだが。

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僕は現在34歳である。芥川が『歯車』を書いたのは同じくらいの年齢の頃だっただろうか。僕は彼のような天才ではないが、ああいうものを書かざるを得なかった彼の気持ちは僕にもよくわかる。人生の負の側面が一気に噴出してくるような年代なのだ(40代になるともっとキツいとも聞くが…)。それについてどうしていいかについては、正直僕はよくわからない。まあヒイヒイ言いながら生きてゆくしかないのだろうと思う。

というわけで英語の勉強をする。