梅雨

一週間が終わった。仕事の進みのぱっとしない、この時期らしい一週間だった。体にまとわりつくような湿気を少しでも忘れたかったかのか、仕事に行く前に毎日ジムに行って走っていたことだけが、今週唯一特筆すべきことかもしれない。

 

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妻と子どもがとあるテレビ番組に出演した。全国放送だし、どうせ一瞬映るくらいだろうと思ったら、合わせて1分くらいは大写しになっていたので、やや驚いた。僕のほうはほとんど知人にも教えなかったので特に反応もなかったけれど、妻のほうはいわゆる「ママ友ネットワーク」で知らず知らず色々なところに情報が伝わったらしく、それなりに対応に追われていた。テレビの内容はともかくとして、「司会のお姉さんが冷たかった」と彼女が言っていたのが一番印象に残っている。

 

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UKの例のゴタゴタで、結局僕も一日で10万円近く含み損が出てしまった。まあ長期メインで運用しているのでそんなに気にはしていないけれど、英国が離脱という選択をしてしまったことについてはやはり若干驚いている。この歴史の転換点については、これから数多くの分析が行われるだろうけれど、すごく短絡的に見れば、結局かの国は理想ではなく現実をとったということなのだと思う。移民に代表される外部のリスクファクターが、国として看過できるレベルを超えてしまったのだろう。テロはもちろんのこと、低賃金労働に従事している人々からすれば、外からやってくる人々はパイを奪い合う対象でしかない。だいたいそうなってくると、崇高な理念なんていうものは、生活上の必要性に簡単に負けてしまう。80年代に共産主義が敗北したのと同じように。

 

そして、今日UKで起こったことは、おそらく向こう数年の欧州の流れを決定づけたと歴史上記されるだろう。それくらい先進国での右派勢力台頭は無視できないレベルになっている。そして、言うまでもなく、それに近い事態が日本でも発生するだろう――すでに発生しているといったほうが正しいのかもしれないが。

 

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とある偉い人に、新宿タカシマヤにある、某有名小籠包屋に連れていってもらう。やはり有名店だけあって美味しい。「舛添もなあ、もう悪いことしてますって顔に描いてあるもんなあ」、との由。

 

「やっぱりそういうの顔に出るものですかね?」

「そりゃそうだよ。40、50になったらもうだいたい全部出るよ」

 

店を出て、氏にお礼を言って、紀伊国屋に向かう。7月で閉店と聞いていたので、一度その前に店の空気を吸っておきたかったのだ。店内ではまだイベントも催されていて、とても来月閉店しそうには見えない。とはいえ、今の多くの書店がそうであるように、書籍を買い求めている人は極度に少ない。家電量販店と同じように、半ばショーケース化してしまっているのだろう。時代の流れなので仕方ないとは思うけれど、大型書店がひとつまたひとつと姿を消していくのを目の当たりにしていると、やはり残念だと思わずにはいられないものがある。

 

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これからクリティカル・リーズニングの本を読む。金曜の夜にアクセルを踏むと、自分を少し褒めてやりたくなる。がんばれシナプス