If I had time

繁忙期ということもあり、あまり時間がない。この会社では、例年2月はバタバタするのだが、昨年M&Aがあったこともあり、混乱に拍車がかかっているような印象を受ける。まああと2、3週間もすればずいぶん落ち着くと思うので、もう少しの辛抱である。

 

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結局、某フランス系保険会社の詐欺まがいの金融商品は解約し、僕の50万円は彼らの手中に落ちてしまった。まあ傷が浅いうちに済んでよかったと思うべきなのだろう。これにともなって、投資プランにちょっと手を入れて、毎月の剰余金のうち8割はオーソドックスに投資信託(iFree8資産バランス)で積み立てを行い、残りの2割でバリュー投資を行うことにする。前者の投資新作は昨年9月から売り出されたものだが、ノーロードで年間信託報酬が約0.25%とすばらしいコストパフォーマンスである。投資のことはよくわからない、だけどお金は殖やしたいという人は、これかeMAXIS8資産均等型に積み立てておけばまず間違いないのではないかという気がする。

 

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たぶん忙殺されているためなのだろうが、長期の旅行に行きたいとか、絵画を鑑賞したいとか、あるいはなにかのワークショップに行きたいなどという欲求がさっぱり沸いてこない。旅行なら温泉でぼーっとしたいし、休みがあるなら一人でゆっくり家の掃除でもしていたいというのが正直なところである。疲れているのだろう。睡眠時間もそんなに多くとれているわけではないので、実のところ僕はけっこう「健康で文化的な最低限度の生活」の閾値に近いところで人生を送っているのではないかという気がする。文化的な場所を離れて10年近くも経ってしまうと、そういった種類のものに対して、改めてどうアプローチをしたものかと、自分の位置取りに困ってしまうような感覚さえある。

 

大学院のときに一緒によく呑みに行っていた旧友の、初の単著を手にとってそんなことを思った。机を並べて勉強していた彼がその場所で格闘を続け、その世界ではかなりの有名人となった一方で、僕はずいぶん俗な仕事を生業としている――もちろんどちらがいいという話ではないのだが。それでも、人生というのはつくづく不思議なものだなと思う。本当に。

 

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小学校の娘のクラスが、インフルエンザの流行で学級閉鎖になった。期間は3日間との由。学級閉鎖というものがこんなに簡単に起こってしまうということが、田舎町出身の僕には信じられなかった。