7年分のためいき

時間が空いたので少し書こう。土曜の夜、一週間で二番目にリラックスしている時間だ。本当は一番である昨日、金曜の夜に書きたかったのだけれど、ずいぶん疲れていて、PCを開く気になれなかった。雨が降っていたこともあって、体が脳に休めと命令していたのかもしれない。ドゥビュッシーのアラベスクのような、優しく心地のよい雨だった。

 

☆☆☆

 

出願して2日後、ビジネススクールからインタビュー通知が届く。まずは第一関門突破を喜びたいところだが、あまりにも早くてびっくりしてしまった。準備がまったくできていないので、カウンセラーに相談したところ、「仕事が忙しいからと言ってインタビューの日付を遅らせろ」との由。というわけで、向こう一週間くらいはこの準備と練習にフォーカスすることになりそうである。人生というのは本当に不思議なもので、ずっと物事が進まないときもあれば、ある時にはいろいろな物事が高速で同時に動いていく。

 

☆☆☆

 

友人からメールが届く。「…さんとこの間会ったよ。元気そうだったよ」。

 

一読して僕は深いためいきをつく。たぶん2017年についた中でもっとも深いためいきを。人を深く愛し、その代償として死を考えたほどに傷ついた経験というのは、何年経とうがそういうものとして脳裏に記憶されるらしい。

 

頭の中にブラームスの間奏曲が流れる。作曲家はこれらの小品たちを「自らの苦悩への子守歌」と呼んだ。おそらくは僕にも眠らせるべき苦悩が存在しているということなのだろう。

 

毎年この時期になって桜を見ると、どうしても彼女の誕生日のことを思い出してしまう。そういうわけで、花粉は落ち着いてきたが、やはり春は苦手だ。おそらく少し抱え込んでいる記憶が多すぎるのだろう。

 

☆☆☆

 

というわけで、基本に戻ろう。3月分の家計簿をつけて、4月のタスクを整理し、英語の勉強をしてあとは何も考えずに眠ればいい。大人の男も楽じゃないよなあと思う。本当に。