Crazy Crazy Crazy

予想していたとおり、先週はとてもブログなど書いている時間がとれなかった。引継ぎのラストスパートに加えて、送別会が毎日のように入っており、てんてこまいになっていたからである。結局最後の土日も両日マニュアル作りなんかに追われていたので、9月最終週の残業時間はおそらく30時間を越えていたのではないかと思う。しかしながら、日曜日の17時過ぎに、使い慣れたPCをシャットダウンして、通いなれたオフィススペースに「ありがとう」と「さようなら」を告げるときも、涙は出なかった。前に会社を辞めたときは、2回とも涙をこらえながらオフィスを後にしたので、これは自分としてもいささか意外だった。結局のところ、僕はこの会社をそこまで好きになれなかったし、深い思い入れを持つほどに濃い時間を過ごすこともできなかったということだろう。会社としての濃さでいえば、ひとつ前の会社が相当に強烈な環境だったので、どうしてもそこと比べて面白くなかったというのは、実感としても認めざるを得ないところであった。

 

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で、翌日から新しい会社での業務が始まる。不思議なのだが、入社日にもかかわらず、新しい会社に入るという感覚はほとんどなかった。前々職と似たような業界であることに加え、現職の従業員に何人も知っている人がいるので、どちらかいえば、「ああ、帰ってきたなあ」という感じがしたし、何人かからは実際に同じようなことを言われた。そうなると、賢い読者諸氏は、この新しい会社もなかなか尖った会社なのではないかと類推するだろうが、やはり噂に違わずなかなか強烈な組織だった。たとえば、「ちょっと組織の全体像を知りたいので、組織図を見せてもらえますか」と上司に訊くと、「組織図…うーん、組織図ってあったかな?ヒヤリングして作ってもらえる?」と言った具合である。たぶん、こういうときに「ははは」を思える人でないと、こういうところではとてもやっていけないだろう。

 

しかしながら、予想していたとおり、社長はとても魅力的な人だった。全身から真摯さとやんちゃさのごちゃ混ぜになったような雰囲気がにじみ出ていて、とても素敵である。金曜日に挨拶する時間をもらえたので、「よろしくお願いします、今日5日目です」と言うと、「じゃあもうここではベテランだな?」と冗談めかして返してくれた。

 

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一方で、MBAは最後の2ヶ月に入り、いよいよ卒業間近という段階である。10月後半からは最終レポートの執筆も始めなければならないので、これまたバタバタとしそうである。クラスメイトの中でもちらほらと転職を決めた人たちが出てきており、祭りの終わりが近いのだなと感じさせられる。おそらく数年後に2018年を振り返るとき、おそらく自分の人生の中でもっともクレイジーな年だったと思い出深く回想することになるのだろう。なにしろ、すでに年の前半をどのように過ごしていたかについて、さっぱり記憶がないくらいなのだから。そんなクレイジーな年もあと3ヶ月弱。なんとか最後までこの勢いを保ち続けたい。Full speed ahead.