現代のシーシュポス

ずいぶん疲れている。仕事が多いことによる肉体的・精神的なものがその原因であることは疑いようもないが、ちょっともう少し視野を広げてみると、会社に勤めることや東京に住み続けること自体にやや限界を感じ始めているのかもしれないなとも思う。会社は変われど、根本では同じライフスタイルをもう13年も続けているのだから、まあそれは不思議なことではないだろう。もしかしたら、一種のミッドライフクライシスみたいなものなのかもしれない。現に最近、昔欲しかったものが気になることが増えた。例えば、「久しぶりにバイクに乗りたいな」だとか、「ゆっくりギターを弾きたいな」だとか、そういう話だ。週末にまた『グレート・ギャツビー』を手にとってしまったのもそのひとつと言えるかもしれない。郊外でのキャンプなんかにも最近無性に惹かれる。たぶん人生を大きな流れで見ると、また大きな価値観の変化の時期に来ているのだろうなと思う。

 

そんなことを思いながらも、明日は明日で、また連休明けの現実が待っている。とりあえずなんとかそれをやりすごしつつ、long termの人生をデザインしなければならない。空気の薄くなっているところで人が暮らし続けるのは健全とは言えないからだ。40歳まであと2年半。残された時間はあまり多くないのでは、という気がする。