ケ・ケ・ケ・ハレ

前の投稿からしばらく経ってしまった。ゆっくりと過ごすはずだった4連休は、急なビジネスレビュー対応のために怒涛のレポート書きに追われて慌ただしく終わっていった(休んでいてもなぜか26時コース)。挙句の果てには、当該レビューが当日朝9時にキャンセルされるという、シーシュポスもびっくりのマッチポンプな結末であった。前日26時まで、約150箇所の修正を行ったにもかかわらず、である。こういうことをしているから、メディアにブラック企業とか糾弾されるのだ。僕が担当しているこのドキュメント、所要時間や僕の時間単価を考えると、外部に発注したら軽く100~200万くらいはとれると思うのだが、読まれない・使われない限りはそれも単なるサンクコストである。というわけで、なけなしの4連休のアウトプットとして残ったのものは、結果的に深い疲れと残尿感だけであった。

 

☆☆☆

 

上記の宿題があったのと巣ごもり奨励期間ということで、連休は基本的に地味に過ごしたのだが(マッサージと歯医者)、妻の誕生日であった最終日だけは、ちょっとお高めのレストランで食事をした。自宅仕事続きで最近Tシャツ(あるいは上半身裸)ばかりだったので、夕方から髭を剃って、シャツにアイロンをかけ、革靴を履くだけでも気分が高揚する。こういう種類のハレも、やはり人生には必要なのだろうなと思った。テーブルまで運んでくるタイプのブッフェだったのだが、たぶん今後数年間はこういうスタイルが主流になるのだろう。それにしても、まだフルコースは難しいにせよ、子どもを連れてそういうところに行けるようになったことを思うと、妙な感慨のようなものを感じずにはいられないものがあった。

 

☆☆☆

 

日曜からようやく夏休み前半で、久しぶりに東京を出られるので楽しみである。もちろん疲れというのもあるのだけれど、けっこう真摯に僕はいま外部の刺激に飢えているのだと思う。まだ見ぬ景色、聞きなれない言葉、魅力的な女性…そういうもののすべてに。外に出るのが日常であったことは、もちろん不十分ではあったけれども、そういった要素は日常のそこかしこに散りばめられていた。でも残念ながら、それらが持つ重層的な魅力を、五感をフルに使って味わうには、PCのモニタでは役不足なのだろうと思う。

 

☆☆☆

 

若いころの工藤静香、雅である。こういう色気のある女の人、最近あんまり見ないですね。家にいるせいかもしれない。

 


Ice Rain / 工藤静香