充実の代償

自分で言うのもなんだが、最近けっこう充実している。仕事で認められるというか、好意的なコメントをもらうことも増えてきたし、プライベートもまあそれなりにうまくいっている。胸のあたりが苦しくなるような嫉妬や焦燥感に苛まれるようなことも最近はほぼないし、家庭はもう僕にとってなくてはならない場所になっている。もし僕が詩人かミュージシャンだったら、このような安定した状態は憂慮すべきなのだろうが、幸か不幸か勤め人としての人生を送っているため、安定感というのは概ねポジティヴに作用することが多い。ブログを書く回数が減っているのは、もちろん絶対的に時間が足りないということもあるのだろうが、むしろ精神的に充実しているがゆえに、webに自分を投影する必要がないという側面のほうがむしろ大きいのではないかという気がする。

 

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そんな中でひとつだけdepressingなことがあって、2月に受けた血液検査のLDLコレステロールがなんと180となかなかファンキーな数字であった。それ以外は概ね問題のない範囲に収まっていたのだが、ここだけは生活習慣病予備軍と呼んでほぼ間違いのない領域である。まあ昨年一年、自分でもアホとしか言えないような生活をしていたので、そのツケがきているのだろう。というわけで、すでにいくつか対策を打って、1) 毎朝青汁、2) 卵は基本的に食べない、3) 肉も控えめ、4) おやつは原則ドライフルーツかナッツ、5) 毎日6時間は寝る、のそれぞれを実行することにする。3か月後に数値がどのように変化するかなかなか楽しみである。それにしても、無茶をしても20歳そこそこの頃はまったく健康状態に影響がなかったのに、やはり30代後半にもなるといろいろメンテナンスが必要になってくるのだなあと今更ながら思い知らされた感じである。

 

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 なんというか、悪く言ってしまえば、ひどく面白くない人間になっているような気がするが、これはこれで一過性のものなのだろうか…。おそらくは精神の一定の充実と、時間がないことの必然的な帰結なのだとは思うけれども、では時間が与えられたらそこにはどんな自分がいるのか、という点についてはうまく答えられそうにない。37歳という年齢になって、「そんなことを考えてもしょうがねえんだよ」というのが、身に染みてわかったのかもしれない。良きにつけ悪しきにつけ、物事を理解するというのは、実は非常に時間がかかるものなんだと思う…これではオチにもなっていないな。