多様性の風景

特筆すべきこともないのだが、週に一度くらいの定期アップデートということで、いくつかの周りのことについて記しておく。試験勉強や受験生のサポートに追われることもなく、乳幼児の世話をする必要もないので、最近の週末はかなり落ち着いて過ごすことができており、40を超えてようやく自分のために時間を使うことのできる喜びを噛みしめている。一方で、それは見方を変えれば凡庸な幸せの中に埋没してしまっていると言えるかもしれない。その対立する感情をエネルギーへと変え、僕は次のカオスへと向かう。

 

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勤めている会社で担当している(というか自分で立ち上げた)「英語での文書の書き方」という講座があり、幸いなことに概ね好評を博しているのだが、先週担当した回でややネガティヴなコメントがあった。要点をまとめると、「フランスの人がいたので、講師がフランス語で話し始めたのが講義上無駄だった」というものである。これはたしかにそうかもと思った一方で、ある程度の脱線が楽しみでこういったクラスを受け持っているというのもあるので、なかなか難しいものだなと思った。おそらく正直な意見を書いてくれているのだとは思うのだが、この指摘に若干の息苦しさを感じてしまうというのも僕の率直な思いである。シンガポールルクセンブルクで同様のことをしても、おそらくは同じようなフィードバックは返ってこないのではないか。あくまで想像ではあるのだが。

 

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英語のシャドウイング教材をSUITSに変更した。ここ半年ほどアメリカ英語の適切な教材を求めていろいろWebをさまよっていたのだが、ようやく落ち着いたという感じである。理由としては、①オフィスでの表現が多いため仕事で応用が利きやすい、②東海岸アクセントで(少なくとも僕には)クールに聴こえる、という2点である(逆に、カリフォルニアのアクセントは甘く聞こえるのがあまり好みではない)。というわけで、楽しんで練習を続けているのだが、このシリーズを見ていると、自分のキャリアは常に英語に対する屈折した感情と不可分であることが否が応にも感じられて複雑な気分になる。まあもうそういうものと割り切るしかないのだろうけれど。

 

ちなみに細々と続けている発音教室でのコースも英語ではなく米語に変更したのだが、なぜかそうしたら発音の点数が何点かアップした。訊いてみると、英語よりは米語のほうが語彙だけでなく発音もシンプルなため、身に着けやすいとのこと。

 

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もうすぐ怒涛の2024プランニングがやってくる。そのときまでにしっかりと英気を養っておかなくては。