雨にたゆたう

6月の雨の日曜日というのは、人生の意味とその空しさについてぼんやりと考えるにはおあつらえ向きである。疲れがたまっていたのか、体調もあまり芳しくなかったので、僕はベッドの上で過去あったいくつかの出来事についてぼーっと考えつつ、人生に果たして意…

ヘロヘロ世代

以下は2012年とけっこう古い記事なのだが、自分のことを書いてくれているのではないかというくらいにタイムリーな内容のでリンクを貼っておく。 http://www.economist.com/node/21560546 要旨は以下のような感じである。いかにもEconomistらしい上質な英文で…

余はいかにしてMBA candidateとなりしか

金曜の夜、お高いホテルのお高いフロアにあるバーのプライベートスペースで、ビジネススクールの歓迎会が開かれる。15人ほどの参加。日本人と外国人が半々くらい。こういうところにくるといつもそうなのだが、だいたい少年だったころの自分との距離にめまい…

三宮を歩く

というわけで、神戸まで行ってお客様に謝罪と説明を行う。説明自体は滞りなく終えることができたのだけれど、やはりあまり納得はしてもらえなかったような印象である。こちらに落ち度があるのは100%明らかなので、もうそこは謝るしかないのだが、まあ不十分…

35の夜 (reprise)

­­もう少し早く書きたかったのだけれど、いつものとおり日々の雑事に忙殺されてしまっていた。そうなると、夜にあまりPCを開こうという気になれなくなり、いきおいブログを書くということもなくなってしまう。まあ昼間10時間くらいPCを見ているのだから、そ…

SNSはなぜ孤独感を生むのか

旧い友人がこの春に一冊の本を出版し、僕がかつて属していた世界(思想村)はそのことでちょっとした盛り上がりを見せた。まあ哲学書の類と言っていいだろう。狭い世界なので、世間で話題になるというようなレベルではなかったけれど、少なくともその世界で…

村上訳『グレート・ギャツビー』を読む

久しぶりの一人の夜だ。ジムでたっぷりと汗を流し、簡単に夕食を済ませ、今日するべきことを書き出す。このブログのアップデートもその中のひとつだ。というわけで、好きな音楽をちょっと大きめの音でかけながら、この記事を書いている。 ☆☆☆ 読んだ本。F. …

アフリカ料理

連休である。とはいっても相変わらずの平常運転であるどころか、例によって休日出勤も入っている。日本で鯉のぼりが上がっていようと、アメリカ人もシンガポール人もそんなことには構ってくれないので、まあこのあたりは宿命として受け入れるしかないのだろ…

ちょっと遅れてサクラサク

というわけで、合格通知がやってきて、秋から予定どおりビジネススクールに通うことになった。このご時勢にMBAを取得することの意義やら、自分なりの考えなんかはまた近々この欄で論じてみたいのだが、春のパワポ祭りでちょっと疲れているので、また日を改め…

面接終了

とりあえず志望校との面接は終わった。面接官はアメリカ人の女性。東海岸系のアクセントの人で、やわらかな物腰の中にもインテリジェンスが感じられた。レジュメを見る限りでは僕より3、4歳若い人だと思うのだけれど、欧米の女性で30歳を超えている人だと、…

町内会という名のカオス

雨の中、地元の――というか今住んでいるところの――町内会に参加する。「桜まつり」という名目だったのだが、残念ながらその日は一日中雨が降り続いていたので、実際には「周辺住民が集まって飲み食いをする会」とでも呼ぶべき様相を呈していた。自分の人生を…

エレベーター・ピッチ

「面接はエレベーター・ピッチだ。それぞれの質問に対して回答しつつ、君は自然に自分を売り込まなければいけない」。 そんな感じで、学校との本番の面接に備えてインタビュー講師のトレーニングを二日に一度受けている。ダメ出しに次ぐダメ出しで若干げんな…

7年分のためいき

時間が空いたので少し書こう。土曜の夜、一週間で二番目にリラックスしている時間だ。本当は一番である昨日、金曜の夜に書きたかったのだけれど、ずいぶん疲れていて、PCを開く気になれなかった。雨が降っていたこともあって、体が脳に休めと命令していたの…

なぜ男性は海外旅行好きの女性を敬遠するのか

ようやく仕事が少し落ち着いて、ビジネススクールへの出願も完了したので、少し書く。出したばかりなのでなんとも言えないところではあるが、出願はけっこうあっさりしたものだった。4年位前、最初にエッセイを書こうと思ったときは、まるでルソーが『告白』…

『ベートーヴェンの生涯』を読むの巻

あっという間に3連休のうちの2日間は過ぎていった。相変わらずシッター業だか、親業だかに忙殺されている。とはいっても、3日休みが続くというのはそれなりの安心感がある。1~3月の四半期が終わったところで一休み、といった感じだ。今年は祝日が土曜日にな…

日本人とリーダーシップ

ずいぶんと暖かい日が多くなり、春特有の濃密な香り――あれはなんの花から香るものなのだろう?――が、朝の通勤中の鼻をくすぐるようになった。暖かいのはうれしいのだけれど、僕にとっては地獄の一ヶ月の始まりでもある。去年の秋、雑務に忙殺されて舌下治療…

一発屋の悲哀

ずいぶん疲れがたまっていたので、22時前に床に就いたところ、5時前に目が覚めた。日曜日の早起きというのは、神様から時間のリベートをもらったような気がして、なんだか得したような気分になる。というわけで、夜も明けきらぬ中で、はちみつをたっぷりとい…

If I had time

繁忙期ということもあり、あまり時間がない。この会社では、例年2月はバタバタするのだが、昨年M&Aがあったこともあり、混乱に拍車がかかっているような印象を受ける。まああと2、3週間もすればずいぶん落ち着くと思うので、もう少しの辛抱である。 ☆☆☆ 結局…

謝罪、英語、ファミレス

先週はトラブルと月次締め、それに予算作成が重なって、久しぶりに五日連続で帰りが23時を回ってしまった(まあ帰ることができるだけでありがたいといえばありがたいのだが)。トラブルはなかなか影響が大きく、日本のCFOとシンガポールのディレクターからこ…

保険会社のバカヤロウ

昨年加入した貯蓄型保険(いわゆる養老保険)の積み立て額を確認したところ、予想よりも10万円程度少ないことに気づく。某フランス系保険会社の、ユニット・リンクという商品である。あわてて契約書その他をチェックし、Googleで同商品について書かれた情報…

午前三時の地図

なんだか相変わらずこのブログを訪れてくれる人が増えているので、ちょっとしたサービスとしてデッドストックになっていたエッセイを載せる。前職のときの社内報で連載を持たせてもらっていたときのもの。このエッセイの題材となった学生時代の新聞配達でも…

ふつうの日記ですよ

前回の記事がタイムリーなものだったせいか、アクセス数がずいぶん伸びて驚いている。個人的な独白のためのこのスペースに、一週間で100名を超える新規ユーザが訪れることなど考えもしなかった。名古屋からのアクセスがけっこうあったので、あおい書店の本社…

五反田あおい書店の閉店によせて

五反田のあおい書店が明日22日をもって閉店するという。足繁くとは言わないまでも、月に何度かは行くことのあった書店だけに、いささかショックを受けている。他の街で気持ちよくお酒を飲んだあとに、ゲンロンカフェの横を通り抜け、「キャバクラいかがっす…

読書メーターをやめるの巻

前回、悲しみについて書いたらアクセス数がちょっとした伸びを見せた。どうやら「悲しみ」というのは多くの人を引きつけるテーマらしい。僕も、陽気な人よりはちょっと陰のあるタイプの人に魅かれるところがあるので、そういう気持ちはよくわかる。同じよう…

どうしようもない悲しみを癒すにはどうすればよいか

今まで誰にも訊かれたことはないけれど、「あなたがこれまでに人生で経験した最も辛かったことを3つ挙げてください」と言われたら、僕はすぐに答えることができる。①親の離婚、②友人の死、③最後の失恋の3つである。この中でも③のダメージは本当に重く、本当…

バリウムを飲む

新年初出社の日は健康診断であった。当日の朝、クリニックから送られてきたキットを開けて冷や汗をかく。検査用の便を持ってくるようにとの指示があったからである。ところが、朝食を食べられないこともあって、その日に限ってお通じがない。仕方ないので、…

2017

年末年始の休みが終わろうとしている。朝寝坊できる日々が終わってしまうのは残念でもあるのだけれど、子育て真っ盛りの身としては、日常が帰ってくるという意味での安心感のほうが大きい。小さい子と生活していると、休みであっても世話で一日中忙殺される…

年末

忘年会続きでグロッキーになっている。酒を呑んでへべれけになる→朝5km走って現実世界に帰ってくるというサイクルを繰り返していると、人生というものがひどくマッチポンプなものに感じられる。アルコールというものを摂取して分解し、それを排泄するために…

中途採用対策について

“French philosophy?” 面接官の人は僕のレジュメを一読して、僕の学生時代の専攻名を見て笑った。新卒のときの就職活動以来、同じようなことが何回あったかわからない。まあ無理もない、僕のしている仕事はいわば資本主義を推進するための仕事である。それを…

タイムマネジメント

友人の墓参りのために、娘と二人で久しぶりに大阪に出かける。僕にとってうれしい驚きだったのが、娘が友人のお母様に敬語(ですます調)で話していたこと。自分が小学校一年生のころなんて、おそらくサルに毛が生えたくらいのことしか話せていなかったと思…